ゲーム「真剣で私に恋しなさい!A-4」感想
そんなわけで。みなとそふとの武士娘恋愛ADV「真剣で私に恋しなさい!A-4」をプレイした。やっぱり「まじこい」は楽しいね(いつもの)。
今回のヒロインは二人とも「まじこいS」からの新規キャラである林冲と大友焔。性格的にはどちらもいい娘で大人しめなんだけど、それは地味めということでもあるし、なんといっても今作はAシリーズの中で唯一ヒロインの数が三人に満たないから、パワー不足なのではないかと心配していた。
やってみると、実際ド派手さや血が滾るような熱さとかはないものの、賑やかな掛け合いを中心とした日常と大和とヒロインの優しく爽やかな触れ合いは健在で、こういう落ち着いた作風も「まじこい」のスタイルの一つだよなと思った。
今回はヒロインが西方勢と中国勢であるためか、「A-3」までに比べると九鬼家の描写は影を潜めていた。風間ファミリーの出張りはそこそこあって、焔ルートでは西方十勇士と風間ファミリーの交流が日常になるし、林冲ルートでは京やクリスの武士娘らしいところを再び見ることができた。お約束の京エンドもあって、今回はなるほどそう来たかという流れからしっかりと一枚絵のHシーンもあって充実していた。愛されてるなあ。
以下、ヒロインごとに。
大友焔
冒頭のライター(マッチか?)の火が灯る演出かっけー、などと思いつつ十勇士結成シーンを進める。タカヒロさんの忍殺ネタも板についてきた感あるね。
大和が東西交流戦できっかけを作っておいた焔と、天神館と川神学園の交換留学を機に接近していく筋立て。風間ファミリーは各個に西方十勇士の面々と仲良くなっていく。このへん、いつもと違うメンバー間の掛け合いが新鮮で面白かった。京は(無印のクリスに対してそうだったように)意外な人と親しくなるところが興味深い。メダルを集めていく演出は「ポケモン」感があった。ああいうカットイン演出にも手を抜かないところがみなとそふとらしい。ファミリーの女子五人に天神館の制服を着せるのはいいサービスシーンだった。
選択肢によって尼子晴とのHシーン・エンドがあり、これはサプライズだった。まじこいもAシリーズが最後ということで、悔いのないよう少しでもフラグが立ちそうな女子にはイベントを作っておこうということか。
本筋の焔ルートは彼女の花火修行をサポートするという大和らしい役回りをこなしつつ、穏やかに恋愛を発展させていく健康的なシナリオ。
花火、というところでまず「姉、ちゃんとしようよっ!2」が思い出される。「姉しよ2」ではいくつかのシナリオのクライマックスで花火が打ち上がるシーンがあり、例えば犬神歩笑ルートだと彼女と夜の海岸にいるシーンで立ち絵の背景として夜空に花火が打ち上がる様子が動的に演出される。今見返すと、ただでさえ小さい画面サイズのさらに小さい部分で咲く花火はささやかなものだったけれど、あれはあれで情緒があった。
この情緒というのが厄介で、焔はそれを上手く表現できず花火製作に行き詰まってしまう。大和が仕事として依頼したことで成果を出さないわけにはいかなくなり……というわけで悩みながらも根性見せて職人としてランクアップしようと頑張る焔は偉い。彼女は気骨と愛らしさを魅力として兼ね備えた、武士娘らしい武士娘と言える。触れ合う人を元気にするパワーを持っているところは一子にも似ていて好ましい。
話が進む中でさらっと触れられるに留まる焔のトラウマがあったけれど、あのあたりの処理がまた非常にタカヒロさんらしく、氏のシナリオの温かみを再確認できた。類型としては「つよきす」の鉄乙女さんのトラウマに近いものがあるか。乙女さんの「雷が怖い」に対して焔の場合は「闇が怖い」という心の傷を持っており、これは自身の過失の罰として家の土蔵に閉じ込められた過去から来ている。
この挿話におけるポイントは、焔が彼女を土蔵に閉じ込めた家族には(いけないことをしたと気付かせてくれて)むしろ感謝していて、トラウマにまつわるエピソードは既に終わっており、ただ後遺症的な患いがそこにあるということ。つまりトラウマの原因を遡りメスを入れることで治癒的な解決を目指す、ということは作中では推奨されていない。替わりに、タカヒロ作品では、乙女さんに対馬レオがそうしたように、往々にして「ただ側にいる」ということの大切さが描かれる。停電した教室の中で、大和も焔のために携帯電話の灯りをともして、彼女の側にいる。
【焔】「暗いのが苦手になってな」
【大和】「…でも閉じ込められた時は一人だったんでしょ」
【焔】「あぁ? そうだが」
【大和】「今は俺がいるから平気だね」
【焔】「あ、あぁ」
【焔】(人がいても、怖い物は怖いが…)
【焔】(ただ、励ましてくれてると思うと嬉しいな…)
"怖い物は怖い"、つまりトラウマは解決されておらず、依然として・この先も焔に付き纏う。けれど患いが完全に癒えなくても人はそのまま生きていけるし、支えてくれる人が現れればその歩みは一層確かさを増す。これはトラウマの程度の問題ではなく(「闇が怖い」程度の軽い症状だからではなく)、作中における人間観の問題としてそうなっている。
さて、花火製作の方は紆余曲折の末、焔が大和と見て楽しいと思える花火を作ったところ、家族からも認められて一段落。それをきっかけに大和と焔の交際がスタートする。付き合いだしてからは順風満帆に関係を発展させていき、Hもしつつ二人は恋人として充実した日々を送る。イイハナシダナー。水着Hシーンで大和を見上げる焔の目付きはゾクゾクするね。あとこの娘も京や小雪と同じく精液で強くなる属性持ちだったか……
交換留学も終盤になり、風間ファミリーそれぞれが十勇士から友好の証としてメダルをもらっていく。なかでもキャップがメダルのお返しとしてバンダナを石田に渡したのは印象深い。内申点を犠牲にしてまで普段から着用している一品だけに、キャップの真剣さが伝わる。
しかしこれからは二人遠距離恋愛かー、と思っていたら今度は焔が留学してくるというお約束のオチも決まり、焔ルート完。九州で繰り広げられた「まじこい」も新鮮でよかった。以下小ネタなどについて。
林冲
まじこい九州編につづいてまじこい中国(チャイナ)編……というほど中国舞台にはならないんだけど、海の向こうからお客さんがやってくる。
今回は
大和に対して出会い頭から過剰な親愛をもってよろしくしてくる林冲に京が待ったをかける。"目の前で旦那に粉かけられて黙ってるほど、ぬるい人間になった覚えはない"という京の熱いところが見られてよかった。事情により史進と決闘することになった京、そしてクリスだが敗北し入院することに。
林冲たちの転校初日深夜、寮の自室に史文恭さんがダイレクトアタック、林冲と一戦交えて退いていく。相手のヤバさを理解した大和は林冲の提案を受け入れ、彼女に護衛してもらうことになる。風間ファミリーにも口外できないが、そこはさすがにファミリーの面々、なんとなく察してはくれている様子でありがたい。
一方、武松は公孫勝を助けて武蔵小杉を処理したのち、川神院で門下生相手に難なく勝利し、川神院は梁山泊と合同稽古するにあたっては全体的なレベル不足であると残念がる。このあたりで梁山泊勢の強さと川神勢に対するライバル感を出しているんだけど、あまりヘイトを稼がせず憎まれ役にしすぎないような配慮もある。史進が入院した京・クリスを気遣う素振りを見せていたり。「まじこいS」以降タカヒロさんはそういうところに気を使っている印象がある。
梁山泊勢は護衛に伴うもう一つの重大案件、大和の盧俊義としての資質を見定めるフェイズに入っていく。大和も彼女たちの視線に何かを感じ探りを入れようとする。林冲以外のメンバーとも仲良くなるフェイズが始まる。
初手はちょろそうな公孫勝、大和や弁慶が所属するだらけ部との相性もばっちり。武松は甘い物を持ち寄り何度もトライする力押し、そうして二人との仲を深めていく様を見て揚志も大和を認めていき……史進はあまり描写がなかった。公孫勝から聞き出した盧俊義の件について、大和なりに前向きに検討し、梁山泊勢に認められることを一つの目標にして立ちまわる。ここはいつもの「まじこい」テイストだった。
林冲の学園生活、学生は本業ではないからそこまで乗り気ではないけど、根が善良だからか義経なんかとは相性がいいみたいで微笑ましい。大和が梁山泊メンバーと交流する中で、やっぱり一番に仲良くなりたいのは彼女というわけで、一緒に遊んだり七浜でデートしたりとステップを踏み、ついには林冲の方から大和にキスするところまで高まってしまう。
そこで選択肢が二つ出てくる。本格的に梁山泊入りし全員の"盧俊義"になり林冲ただ一人のための男ではなくなる道と、あくまで林冲との関係を深めていく道。
前者を選ぶと梁山泊ルートに入り、公孫勝・武松との3Pを経て梁山泊入りし盧俊義となった大和の将来が描かれる。なんと大和を追って京も梁山泊で花栄の名を継ぐというサプライズがあり嬉しい。大人になった京はいっそう妖艶になっていてHシーンも非常によい。幸せの青い鳥の囀る一つの未来がかいま見られた。
後者の選択肢が林冲ルート本筋となる。林冲と改めて契約し、性的なことも始めていく。美しい髪を巻きつけたフェラとかいけない。
仲が深まったところで、林冲の「守る」ということに対する重すぎる感情がついに暴走し始める。目からハイライトが消え、大和を気絶させて川神から離れたとある山中の山小屋へ運んでしまう。これは「君が主で執事が俺で」南斗星ルートのリメイク感があった。南斗星さんも「守る」想いにセーブができず夢と練をさらって山中にこもっていた。七浜デートの際、林冲が南斗星さんと朱子らしきペアを目撃して南斗星さんの方に言及するくだりもあったし、かつて誰かを守れなかった過去を持つ似た者同士の縁があるということか。南斗星ルートは当時の逼迫した製作状況のせいかシナリオもやや雑であまり出来はよくなかったけれど*1、今回林冲ルートで同種の展開をやっている以上、南斗星ルートよりも丁寧に展開してくれることを期待した。
そこはさすがの直江大和、山中に軟禁されても逃げ出すことは考えず、まずはゆっくりと林冲の過去について聞き取る。友人ルオの死と彼女から異能を持つ眼を移植された話を聞き、そんな過去のせいで時折行き過ぎた守衛に走ってしまう林冲のことを受け止めなおかつリードすることを決意する。主人公らしくてかっこよい。
邪魔も入らない環境もあって二人は身体でも結ばれる。林冲の黒い下着は素晴らしい。数々のHシーンはほぼ連続して繰り広げられるんだけど、それぞれの尺がいまいち短いのが難点だった。まあだらだらやっても仕方ないのかもしれないが……wagiさんの絵は非常に扇情的なだけに惜しく思う。
ともかく共同生活で男としてのアピールにも成功し、夏休みの終了とともに川神へ帰ることにする大和とそれに従う林冲だったが、そこに史文恭が強襲する。ようやくの本格異能バトル展開だ。龍眼の史文恭と予知の目の林冲が激突し、一枚上手を取った林冲が勝ちを収めたところにヘルモーズなる傭兵集団が
さて、舞台は川神に戻り、武松が川神院門下生にリベンジされて見直したり、史進が京・クリスと再決闘して敗けたり、公孫勝が紋様ちゃんと親しくなったりと、梁山泊勢の面々が川神に溶け込んでいく。そして大和の側には林冲がいて、いつも見守ってくれる――という円満なエンディング。あらゆる者を受け入れていく川神、恐ろしく不思議な街だ……
林冲ルートは、上述のようなバトルの不完全燃焼感以外は概ねよかった。バトルもある程度京・クリスの史進リベンジ戦で満足したし。あとは、新しい面子と既存の面子が掛け合いすると新しい面白さがあるというのは焔ルートと共通していた。以下小ネタなど。
- 超武道伝2懐かしい。ボージャックとかも出てるんだよね
- 「唐衣花のたもとにぬぎかへよ我こそ春の色はたちつれ」
- 今は川神にいるのが楽しくて仕方ないという冬馬、しみじみする
- 公孫勝の「明日から真剣」Tシャツ、よい
他
- 次回予告
- 義経の可愛らしさと凛々しさ両面が発揮されるのが楽しみ
- マルさんはエロエロなのは嬉しいけどそれだけじゃねーかという「まじこいS」ユーザーの声にどう応えるのかが楽しみ
- 天衣さんはいきなり遭難から始まるらしいが、幸せになるといいね
- 天衣ルートで
案件がもし片付くのなら、「まじこいA」パッケージ版にグランドルートはないのかも?
- チュートリアル18回目、やったねムサコッス、仲間が増えたよ!
- 新規BGMは「108の魔星」がかっこよかった
- 掛け合いモード
- 本編で出番があまりなかった分、史文恭さん系のネタが多めか。タカヒロさんも史文恭の役者さんはかなり好きなようだし
- 「結城友奈は勇者である」ネタで燕先輩がにぼっしーと化していた
- 「まじこいA」シリーズも次回で最後、発売は来年7月くらいかなー。備えよう
まとめ
元気っ娘の焔といじられお姉さん林冲、どちらもタカヒロテイストがあって、5年以上ファンやってる身としては安心感があった。ヒロイン二人で落ち着いた作風だったので印象としては「まじこいA」の中でも地味な方だけど、次はシリーズの締めとしてド派手にやってくれてもいいのよ? 楽しみにしている。
*1:ユーザーの評価を受けてか、コンシューマ版で加筆修正されている。
食品「松永納豆」感想
そんなわけで。お久し。
先月から、みなとそふと秋の物販なるものがスタートしている。
みなとそふと13年秋の物販Webサイト
第一弾から第三弾があるようで、現在第二弾まで公開されている。今回は第一弾「松永納豆」の感想。
1 概要
「真剣で私に恋しなさい!S」のヒロイン松永燕のファンアイテムとして、作中で納豆小町として活躍する彼女の「松永納豆」を商品化したもの。原画家wagi描き下ろしイラストのグッズ付きで受注販売された。
松永納豆情報ページ
セット内容:納豆90g×2パック+マイクロファイバークロス2枚。価格:本体1000円+送料500円=1500円。1人3限で受注期間は10月11日から20日。三次受付までされていた。
これでもあまり利益が出ない価格設定らしい。
松永納豆ですけどもあれ全部売りきって1?2万手元に残るくらいの値段設定だそうで食品メーカーさんの企業努力ってすごいんだなあと思いました
2 注文
燕さん好きで納豆も食べられるので迷いなく購入を決意した。注文開始日に即予約して第一次受付で手配し、楽しみに待っていた。
3 到着~開封
検索したところYoutubeには開封動画なかったので、アップすればオンリーワンになれるのでは(需要があるのかは知らない)。食品の画像苦手な人は感想のところまで飛ばすとよい。
色紙は「まじこいS」特典のもので大きさ比較用。わりと大きめの箱で来た。送り主は「サムライソウル」名義。"PC関連商品(食品)"という文字列がじわじわくる。
パッケージは描き下ろしイラストのラベル付き。
蓋は輪ゴムで止めてあった。
中身は納豆の上にシート敷いて、納豆のたれが載せてある仕様になっていた。
賞味期限は一次受付の自分の場合11月12日。わりと余裕はある。
マイクロファイバークロス1つ目。ラベルと同じ絵柄。転校前の一般的なセーラー服がとってもかわいらしい。
マイクロファイバークロス2つ目。川神学園制服バージョン、ふとももがあらわで眩しい……!
4 感想
マイクロファイバークロスは色の乗りや肌触りがよくていいアイテムかと。とりあえずしまおうかと思ってるけど飾るならどうすればいいんだこれは。
で、肝心の納豆の方。まず写真でわかるとおり粒が大きめだった。正確に言うと現在流通してるパック納豆で小粒・極小粒サイズに僕が慣れていたから大きく見えるだけで、昔はこれくらいのものが普通のサイズだったらしい。
2パックあったので2日に分けて食べた。
1日目、最初は普通にかき混ぜてたれを入れてご飯にかけるスタイル。大粒なせいか、豆本来の味がしっかりと感じられた。たれは特に言うことなし。茶碗2杯目、マヨネーズを加えてマイルドにしてみる。悪くないけどあまり味がよくなった感じはせず。
2日目はふと思い立って卵であえて卵かけ納豆ご飯として食すことに。これが個人的大ヒットで、狙いはマヨネーズと同じく味に柔らかさを出すことだったけれど、完全にマヨネーズを超えていた。大地の恵みと製造・流通者とみなとそふとと松永家と燕さんに感謝してごちそうさまでした。
小粒が好きな僕は普段食べ慣れない大きさで開封した時はちょっと心配だったけど、食べてみると美味しくいただけた。クロスは手元に残ったし、久しぶりにグッズでみなとにお布施できたし、いい買い物だった。まだ食べてない人には卵かけ納豆ご飯をおすすめ、ということで感想を終える。
「らんま1/2」から「まじこい」へ――タカヒロ作品のダイナミズム――
Twitter上におけるマルセル氏との対話記録。
1
@highcampus おおっ、それは初耳でした。タカヒロさんが公言していたんですか。僕も「まじこい」をやりたいのですが、やっろかな買おっかなぁとおもう度にSだのAだのアナウンスされ、その度に「コンプ待てばまじこい不眠不休一週間プレイが可能に」とあらぬ妄想に耽る始末でありまする。
2013-08-15 06:28:25 via web to @highcampus
@gannbattemasenn タカヒロ-高橋留美子についてはコンプティーク2009-08インタビューで"――以前お話をうかがったとき、『らんま1/2』みたいなのを作りたいとおっしゃっていましたが、現在完成しつつある『まじこい』はそのイメージと違いはありますか?" という質問に
2013-08-15 14:34:10 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn "まさしく『らんま』ですね(笑)。各ルートとも破天荒なエンターテイメント。"と答えているのが一つです。もう一つは、坂上秋成さんが主催した、王雀孫・桜井光・タカヒロの鼎談「美少女ゲームの突破口――新たなる「楽園」を探して」という記事がありまして、
2013-08-15 14:38:53 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn (これは宇野常寛さんが出していた雑誌「PLANETS」vol.7に掲載され、後に坂上さんや村上裕一さんらが「ビジュアルノベルの星霜圏」に再録していますが、)そこで各々のバックボーンの話題になった時に、
2013-08-15 14:42:03 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn "自分は黄金期のサンデーやジャンプといった少年漫画からの影響が一番大きいです。サンデーだと『GS美神』と「らんま1/2」ですね。"と回答されています。ちなみに桜井光さんも"高橋留美子さんを源泉にしている部分はあります"と言っていて、
2013-08-15 14:44:40 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn 王さんも、美少女ゲームでよく見る主人公の「えーい、やめんか!」系リアクションは"パーフェクト留美子ですよ"と乗っかっています。
2013-08-15 14:47:31 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn ただ、タカヒロさんがるーみっくわーるどから影響を受けた際に、マルセルさんが書かれたようなラブコメ部分を見習ったかどうかはちょっとよくわからないです。前述のとおり、破天荒なエンターテイメント部分(適当な漢字を並べた必殺技が出てきたり)は影響下だなと
2013-08-15 14:52:20 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn 見当はつくのですが。タカヒロ作品を古典的ラブコメか萌えラブコメかで分ければ(「姉しよ」はちょっと怪しいかもしれないですけど)全て後者に入るでしょうし、その意味ではやはり強いルーツになっていると思います。
2013-08-15 15:03:03 via Tween to @gannbattemasenn
シャンプーさん URL
2013-08-12 12:09:54 via web
シャンプーさん pic.twitter.com/Yxh0PTpcIe
— 松竜 (@matsuryun) August 12, 2013
マルセルさんと松竜さんがニアミス
2
@highcampus おおっ、何から何までご丁寧に教えて頂き助かりますよ。にしても、Aシリーズが終わるのが何年でパケまとめ版が出るのが何時って決まっているのがスゲぇ。まるで日本の話みたいですね!僕が応援しているメーカーやらライターは「いつ出るかわからねぇ」が基本ですからねぇ……
2013-08-16 11:51:49 via web to @highcampus
@highcampus え?「太陽の子」がどうしたんですか?なんでしったけそれって。5年前くらいに名前を聞いて以来続報を聴かない…あ、思いだした。先月のEログインに話が載っていましたYO!「太陽の子にあのトノイケダイスケも参戦決定。ますます高まるこの絶壁感!」というこの大盛り感!
2013-08-16 11:53:09 via web to @highcampus
@highcampus まぁ冗談はさておき、エロゲにおいて、エロゲ以外の作品の要素の影響を語るというのは、厄介な問題がひとつありますよね。ズバリ「個別ルート分岐をどうするのか」ってところで、共通ルート部分だったら、王さんが言うような指摘も妥当というか典型的だと思うんです。例えば、
2013-08-16 11:54:52 via web to @highcampus
@highcampus URLの下級生レビュー。>「変なものばかり集めているが、これが普通に思える瞬間、虚構が「理想的現実」に昇華される。下級生発売時に「下級生=うる星やつら」という説が一部で言われていたけど、これは頷ける。 うる星の映画で
2013-08-16 11:58:14 via web to @highcampus
@highcampus >しのぶがあたるのことを「いいかげんで、怠け者で、いやしくて、女好きで、インランで、浮気性でエゴイストで・・・そりゃまあ善人ではあるけれど・・・」というところがあったけどこれってまさに蛭田主人公)。そう思うと高橋留美子は蛭田氏の師匠格ともいえる存在だ。 >
2013-08-16 12:03:33 via web to @highcampus
@highcampus そういうミクロなテキストの部分だけではなく、マクロで「古典」と「萌え」との区別もある程度はできますよね。最初から主人公に好きなヒロインがいて、また一方では主人公に横恋慕しているヒロインがいて……から物語とキャラ特徴を描き出せば古典ラブコメって感じの共通。
2013-08-16 12:05:42 via web to @highcampus
@highcampus だけど、個別ルートのお話となると「古典的ラブコメ」と「萌えラブコメ」がなかなか通じにくい世界になってくる。これにはいろいろな問題があり、ひとつデカイ問題を言えば、個別ルートにおいては「ベタ物語」とユーザーが選んだ「メタ物語」との峻別が曖昧になるからですよ。
2013-08-16 12:08:47 via web to @highcampus
@highcampus 先ずは稚拙に言えば「俺が○○を選んでいるのに、○○ルートでなんで××が出しゃばってくるんだこの野郎」って話ですわな。これを先の言葉で言い換えると、ユーザーが選択肢によって妄想したメタ物語と作内のベタ物語がなんか一致していないように思われムカツクって話です。
2013-08-16 12:11:03 via web to @highcampus
@highcampus 「そんなのはお前の妄想したメタ物語だろ。ベタ物語を素直に読めよ」と言うのは、正しいように思えますが「ベタ物語はひとつの物語しかない」という単一物語モデルを前提に置いている時点で妥当じゃなし。物語を分岐させ、ユーザーにそれを委ねた時点でメタ物語は発生する。
2013-08-16 12:12:31 via web to @highcampus
@highcampus 「らんま」の単一物語モデルとエロゲモデルを考える。「らんま」本編で「あかねのクソヤローがまたでしゃばりやがって。がシャンプーは相変わらず可愛いなぁ」と悶えることは可能なわけですが、らんまをエロゲにして、シャンプールートでらんま本編のようなことをやったら……
2013-08-16 12:14:30 via web to @highcampus
@highcampus 別のクリティカルな点を言えば、シャンプールートを作る場合、いろいろなやり用はあるとは認めるとしても、らんま本編のような役回りからシャンプーの魅力を書いたところで、本編の二の舞にしかならないわけです。それじゃシャンプーと乱馬の恋愛物語は基本的には描きにくい。
2013-08-16 12:16:36 via web to @highcampus
@highcampus余談ですが、エロゲの萌えゲ界隈でよく「糞シリアス」とか言われるのは、そうしたシナリオの多くが「共通または告白前」で既にやったことを二の舞で繰り返しているからですね。ここには「古典ラブコメのような物語でないとオチつけられない」という厄介な問題があるのですけど。
2013-08-16 12:19:19 via web to @highcampus
@highcampus なので、エロゲにおいて「高橋留美子」的なものの影響を普通に見ようとしたら「共通ルートの枠組み」ぐらいしか見いだせないと思います。実際に上のPEROさんの下級生レビューがその意味で上手く嵌まっているのも、下級生が基本個別ルート無しの作品だからでしょう。
2013-08-16 12:21:15 via web to @highcampus
@highcampus ただ、タカヒロさんのインタビューの>「まさしく『らんま』ですね(笑)。各ルートとも破天荒なエンターテイメント」または、また「S」や「A」における怒濤のルート数を見るに、異なった分析もできるか。まぁ僕は「まじこい」未プレイなので妄想予想にしかならんのですが。
2013-08-16 12:22:37 via web to @highcampus
@highcampus 先ほど個別ルートでは「ベタ物語とメタ物語の峻別が曖昧」になり、メタ物語と作者が語ろうとしているベタ物語の間に葛藤がおきる、と言いました。これは「ユーザーがヒロインを選んでそのヒロインを中心とした物語を見る」といったメタ攻略言説モデルを基本においたと言える。
2013-08-16 12:24:21 via web to @highcampus
@highcampus 如かしながら、そうではないエロゲというのもそれなりにはある。よくよく考えてみたら「古典的ラブコメ」がそのまま通じてしまうエロゲだってあるわけで。そのエロゲのなかで一番成功していると思われるのが「ランス」シリーズです。主にその形式面を使っているという意味で。
2013-08-16 12:25:06 via web to @highcampus
@highcampus 「え?ランスってやりまくってハーレムを築く話だろ。どこが古典的ラブコメなの?」というような人に限って「戦国ランス」をプレイすると「ランス君はようやく大人になった」とかヌカしやがりまして高評価するあたりが、その古典的ラブコメがまさに効いている部分ではあるね。
2013-08-16 12:26:50 via web to @highcampus
@highcampus ランスのオンリーメインヒロインは「シィル」ですわな。コレはシィルが人気があるとか、謙信を上まわるキャラだとかリアたんもっと出せよゴルぁといった話とは基本的に関係がない。またランス君の内面描写においてシィルがどのような存在であるかもあまり関係はありませぬ。
2013-08-16 12:27:54 via web to @highcampus
@highcampusシリーズにおいて「シィルが奴隷正妻の立場にいる」と言うことが、他ヒロインにおけるランスとの関係をそれぞれ導いており、ユーザーの大多数のそれぞれのヒロインのファンがそのヒロインの立場に概ね満足しているということが、その古典的ラブコメの形式的機能性だといえます。
2013-08-16 12:30:30 via web to @highcampus
@highcampus ランスには「個別ルート」がある作品もあり、そこでランスと謙信がメインヒロインになるシナリオもあるのにリアたんは自主削除、しかしランスシリーズには「正史ルート」がいつもあります。この正史ルートというのは、表面的には「続編に続く物語」でしかないように見えても、
2013-08-16 12:32:02 via web to @highcampus
@highcampus 正史が続きランス君の精子が他ヒロインに何度も撒き散らかされてパパになっても、シィルを奴隷正妻として機能する古典的ラブコメ構造は全く揺るぎない。表面では物語連続性が正史を単に継続させているように見えて、裏面においてはその古典構造の一貫性が正史を維持している。
2013-08-16 12:34:42 via web to @highcampus
@highcampusつまり、作品の組み立て方によっては、浮気しようがやりまくりだろうがハーレムを築こうが個別ルートを作りまくろうが10にも及ぶシリーズ作品になろうが、古典的ラブコメを応用することは十分に可能であります。むしろ、そっちの方が色々な言い訳が出来るぶんやりやすくて。
2013-08-16 12:36:49 via web to @highcampus
@highcampus 他にもいろいろな作品のいろいろな例があると思いますが、みなとソフトに近い作品を挙げれば「辻堂さん」とか。この作品も僕は体験版しかやっておらず、体験版の悪寒がズバリ当たった作品になってしまったらしく非常に手が出しにくいのですけど、まぁ僕の見立てではたぶん……
2013-08-16 12:38:13 via web to @highcampus
@highcampusこの作品のオンリーメインヒロインは「辻堂さん」で、辻堂さん以外のメインヒロインルートでも、辻堂さんとそのヒロインと主人公のいろんな状況の「三角関係」がメインプロットになっているような。辻堂さんとの関係性でヒロインの物語や魅力も語られるような構図でしょうか。
2013-08-16 12:39:59 via web to @highcampus
@highcampus 因みに、手を出しにくい理由は、そういう役割のヒロインにかわしまりのさんを当てられたら、生理的罪悪感がキツすぎて確実に腹が痛くなり寝汗びっしょりの毎日っすよ。辻堂さんルートでも萌えどころじゃなく「パン買ってきますっ!」って感じにしかならないことは目に見える。
2013-08-16 12:41:47 via web to @highcampus
@highcampus 話を元に戻しますと、まぁ逆に上のような状況にろ快感に感じるMを装った腐れ外道なS野郎のような皆さんもいるとしても、古典ラブコメ形式を応用しオンリーメインヒロインとの関係生においてその他メインヒロインの物語や魅力を描くというのは、上記の例の通り色々とできる。
2013-08-16 12:43:14 via web to @highcampus
@highcampus そこで、じゃあ「まじこい」シリーズは、どのようにして本編またはFD以降でどのような個別ルートを描いているのか?それは「古典ラブコメ」を応用しているのか。それとも「萌えラブコメ」からの派生における「純愛ルート」を普通に描いているのか?っていう問題が生まれる。
2013-08-16 12:45:01 via web to @highcampus
@highcampusもち、そんなことは「まじこい」シリーズをやっていない僕にはサッパリワケワカメで、しかもこんな長文を書く暇あったらとっととやれYO!という話になるわけですが、しかしそこで転んでもタダでは起きないがこのイカれたベートーヴェンアイコンの呪いの連続ツイートですよ!。
2013-08-16 12:46:24 via web to @highcampus
@highcampus 僕がまじこいに興味を持ったのは、まじこいの評判から色々と漏れてきた、通常「トゥルールート」と言われている、まぁ形式的に言えば最後に解放される(?)ルートが「グランドルート」と名付けられている、と言うことを知ってからでしてね。トゥルーではなくグランドかぁと。
2013-08-16 12:47:31 via web to @highcampus
@highcampus 「真実」ではなく単に「広い」という響き。僕はそのグランドの物語を知らないのですけど、安易に「トゥルーエンド」と言ってしまったり、捏造した虚構の否定により捏造の真実を見出すという、お手軽な説教現実逃避に手を出すメーカーに比べ、遥かに好感が持てたものでした。
2013-08-16 12:48:37 via web to @highcampus
@highcampus さらに「まじこいS]のルート分岐MAPの紹介画面を見ただけでビシビシ伝わってくる物語分岐への異常な拘り。また>「それらは前作「真剣で私に恋しなさい!」で辿りついたエンディングです。その未来、全てがありうる可能性でもあり、正史ともいえます」という、謎の言葉。
2013-08-16 12:50:14 via web to @highcampus
@highcampus 表面的に解釈すれば「前作ヒロインエンドのアフターシナリオ」ってことですよね。しかし、全てが「正史である」は変だ。「あらゆる可能性がある」=「全てが正史」というのは成立しない。「正史」というのは、歴史的事実の積み重ねの果てのたったひとつの物語を意味するので、
2013-08-16 12:51:31 via web to @highcampus
@highcampus そのような「正史」を前提とし「偽史」といった判断がある。「そのような正史と言う概念は単なるフィクションである」と主張することはできますし、「正史からこぼれ落ちる物語がある」といった主張も可能であります。だけど「全てが正史である」と主張することはできません。
2013-08-16 12:52:59 via web to @highcampus
@highcampus正史という言葉は基本的に「たったひとつの物語」を意味するものだし、そうじゃない物語もあり得ると言うことを主張するのだったら「正史」という言葉を使う意味がない。単に「複数のあり得た可能性の物語を語っている」逆説的に捻るとしても「全てが正史ではない物語」とかね。
2013-08-16 12:54:37 via web to @highcampus
@highcampus まぁ単なる言葉の綾であったり、レトリックかなぁと流しても良いんですが、ただSだけならまだしも、Aを1?5まで作ってしまうものが「複数のあり得た可能性の物語」の集積でしかない、というのも変。そこには何らかの「正史」と呼べるようなものがあるのかと思いまして。
2013-08-16 12:56:22 via web to @highcampus
@highcampus その「正史」と言えるものは何なのかと考えたばあいに、甦るのが「各ルートとも破天荒なエンターテイメント」という、らんまとの共通性を語ったコメントです。らんまには「各ルート」は単一物語なのでありえないのですが、今までの分析を踏まえれば、その輪郭も掴めてくる。
2013-08-16 12:58:18 via web to @highcampus
@highcampusこれはらんまと同じような「古典的ラブコメ」と「萌えラブコメ」の構造の中間辺りを意味していると思うんですよね。まじこいに、オンリーメインヒロインみたいなキャラがいるかどうは不明ですが、もしいたとしても、それを「ランス」や「天堂さん」ほどにはキツク詰めていない。
2013-08-16 12:59:14 via web to @highcampus
@highcampus らんまの魅力について「破天荒なエンターテイメント」を挙げる人は多く、実際エンタメ作品としても充分読ませる水準だとは思いますが、それは物語の続きが気になるよりも、その物語の集積が魅力的な世界を作っており、そこに留まるのが気持ちいい、というのが大きいでしょう。
2013-08-16 13:03:18 via web to @highcampus
@highcampus まじこいの各種ルートや各種FDルートも、そんな感じなのかなと。○○ルートは、○○と主人公だけのお話ではなく、そのまわりの物語世界と濃密に絡む。それは時にはオンリーメインヒロインとの絡みだろうし、または本編○○ルートの××サブキャラとの絡みでもあるだろうし、
2013-08-16 13:04:38 via web to @highcampus
@highcampus各種ルートにおいて「破天荒なエンターテイメント」を駆動させ、その度にいろいろなヒロインやいろいろな登場人物たちを絡ませていき、その度に生まれる各キャラクターの各ルートでの様々な可能性のムーブメントの総体こそが「まじこい」の「正史」の正体なのでは、という仮定。
2013-08-16 13:06:42 via web to @highcampus
@highcampus ○○ルートでは○○が主役を張り、グランドルートは全メインヒロインが主役級を演じるってだけで、どのルートが真実でどのキャラがオンリーヒロインと言うことはない。その主役が脇役に変化したりする物語分岐の運動性の何らかの有機性に「まじこい」という作品のコアがある。
2013-08-16 13:10:06 via web to @highcampus
@highcampus もし「まじこい」シリーズがそのような作品だとしたら、コンプまで待って一気にプレイしたら至福だなぁと。物語と登場人物が複数のルート分岐によって倍加される。38巻の物語があったとしたら、その38が「書かれた複数の可能性」で380巻ぐらいに濃密になるだろう……。
2013-08-16 13:12:10 via web to @highcampus
@highcampus まぁ、こんな長文書いて、僕の妄想がパーフェクトに外れていても、それはそれで逆に「じゃあどんな作品なんだ!と興味をそそられるわけで、残酷に切り捨てて頂けるのも、このまま妄想を放置して頂けるのも幸せであります。 「まじこい」の完成がますます楽しみになりました。
2013-08-16 13:13:35 via web to @highcampus
@highcampus PS――松龍さんのシャンプー絵を紹介して頂きありがとう御座います。こりゃもう当分のあいだはコイツを壁紙に設定するしかないぜ! しかしなんという偶然でしょうか。これも「ツイッターで呟けば願いが叶う」という都市伝説のなのか……
2013-08-16 13:18:14 via web to @highcampus
ふぅ。なんとか1時半の昼休み終了までにリプライ完了。なんだか昼休みの時間にオタ友人とのオタ議論バトルが炸裂して、終了時までに無理矢理決着をつけようとした学生時代を思いだすなぁ。しかも当時の関心が今と全く変わっていない罠。シャンプーとアスカのどちらが可愛いかなんて言われても両方フェ
2013-08-16 13:23:55 via web
3
7ツイート連続返信して「へへっちょっと張り切って書き過ぎたかな」と思ってたらそれに対して44ツイート連続返信が来て震えている(※全然負担じゃないですよ)
@gannbattemasenn 返信ありがとうございます。「個別ルート分岐をどうするのか」というところは思考する上でまさに難儀なところだったため、先のツイートではお茶を濁した言い方になってしまいました。わかりやすく解説していただいてありがたいです。
2013-08-16 17:50:34 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn "エロゲにおいて「高橋留美子」的なものの影響を普通に見ようとしたら「共通ルートの枠組み」ぐらいしか見いだせない"、というご意見に同意です。言えそうなのはこのあたりまでですよね。
2013-08-16 17:53:47 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn そしてタカヒロ・まじこいの話なのですが、これは本当に感心しました。エア批評(実際に作品をやっていない状態での批評)でここまで「まじこい」に迫っている方はそういないと思います(褒めているのか微妙な表現ですがw)。
2013-08-16 17:56:25 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn 先に「辻堂さん」について触れておくと、これはそうですね、おっしゃるように恋奈・マキルートにおいても愛さんとの三角関係が主眼になります。そうしてプレイヤーに「痛み」を生む表現は今のユーザー層には受け入れられないのではないかという心配を製作者は
2013-08-16 18:00:15 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn されていたようですが、結果として概ね受け入れられたので胸を撫で下ろした、という趣旨のコメントがさかき傘さんからあったはずです。
2013-08-16 18:01:52 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn "トゥルーではなくグランド"、ええ、ここは大事なポイントだと僕も思っています。「まじこい」のグランドエンドは正確には「ラストルート」という呼称であり(ツールでシナリオぶっこ抜くとファイルにそう名付けられています)、のちにユーザーからの呼称を
2013-08-16 18:06:26 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn 導入する形で「まじこいS」の時期からは「リュウゼツランルート」とみなとそふとは公称しています。ラストルートは単純にヒロイン5人のルートを終えて開放されるので(サブキャラルートを除くと)必然的に最後にプレイされるという意味ですが、
2013-08-16 18:09:26 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn ここで「トゥルー」という呼び方をしなかったのは、タカヒロさん、はっきり意識していたと思います。先の鼎談を読まれると話は早い、というか直接的に書いてあることでして。「正史を巡って――ユーザーと制作者の対称性」という章の話です。
2013-08-16 18:16:21 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn 坂上氏は、昨今グランドエンド型ゲームが増えていて、それは"マルチエンディングにおける可能世界的な感覚を一つに束ねてしまいたい"というユーザーの欲望に答えたものだと言うんですね。
2013-08-16 18:19:19 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn 続けてタカヒロ氏は「まじこい」のグランドルートは"物語にしっかりとエンドマークを付けたという感じで気持ちよかった"と応えていて、これは物語を「形式上」一つにまとめる快楽を肯定しているとみていいと思います。ただ、そこで王氏が注意を入れていまして、
2013-08-16 18:21:53 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn "ただ、グランドルートを出すとそれが正解のように認識されちゃうんですよね。いくつかの物語を等しく用意しても、そのルート以外あり得ないという風に受け取られてしまう弊害もあるとは思います。" と発言しています。そこからまたタカヒロ氏に戻って、
2013-08-16 18:24:04 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn マルセルさんが指摘された「まじこいS」の構想の話をするわけです。これがマルセルさん基準で"単なる言葉の綾であったり、レトリック"にあたるかどうか、判定は微妙なところだと思いますので、誤解なきよう全文引いておきますね。
2013-08-16 18:27:01 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn "「マジ恋」はFD、もしくは続編を作る予定があるんですが、そこではそれぞれのルートの後日談を全部作り、それぞれを正しい歴史だとした上でアフターを展開するという意識が働いていますね。ある意味、続編を使って「マジ恋」の各ルート全てが正史であることを
2013-08-16 18:28:51 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn 証明するというやり方ですね。一度そうした作業をこなさないと、どうしてもグランドルートだけが正史だということになってしまう。それは問題だと思いますね。今のユーザーは何事もはっきりさせたがっているが故に正しい唯一のルートを求めてますけど、
2013-08-16 18:29:55 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn 作り手としてはどのルートにも愛着があるので全てを正史としてもらいたいわけですね。" 以上です。「正史」という言葉の使い方は確かに言われてみるとおかしいかもしれません。ユーザーが使う言葉(のいい加減さのレベル)に合わせたのかな、とも思いますが。
2013-08-16 18:32:50 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn 今まで僕はこの発言から制作者のキャラクター愛を読み取っていました。どのルートにも愛着がある=どのキャラクターにも愛着があるということであろうと。ここでいう「正史」の「正」しさとは、各プレイヤーがそれぞれのキャラへ抱く想いの正当性ではないかと。
2013-08-16 18:44:16 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn 「そんなこと制作者に言われなくても、俺は自分が選択した結果目の前にいるキャラクター・目の前のルートで展開されるそのキャラクターのお話への愛を自分で肯定してやるぜい!」という豪気なユーザーが多ければ話は違ったのかもしれませんが、
2013-08-16 18:49:33 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn 僕としては「正史」を求めるユーザーは制作者に正しさを保証されなければ安心して目の前の対象を愛せない、自分から「私にとってはこのキヤラのルートが正しい」と主張する気概のない人たちに見えてしまい、制作者の正史宣言はそういう連中を甘やかすからよくない、
2013-08-16 18:59:44 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn とまで思っていました。ちなみに僕は百代ルートをやってる時は「百代最高だな」一子ルートをやってる時は「一子が一番」と常に目の前にあるものを肯定する派です(東の人が言う解離的というやつですかね)。
2013-08-16 19:08:05 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn 話が逸れましたが、僕はタカヒロさんの発言および「まじこいS」に導入された「全てが正史」思想はユーザーに優しいと思いました。「作った者のお墨付きなんかなくても、各自が愛したいもんを愛せばええんやで。その想いはいつだって正しい」という励ましだと。
2013-08-16 19:18:21 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn 別の角度からの補足として、「まじこい」プレイされていないということなのでマルセルさんが知り得ないことなのですが、タカヒロさんは「まじこい」作中において、けっこうな頻度で可能世界論的な語りをテキストに入れています。
2013-08-16 19:19:51 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn 主人公がその時存在するルートを足場として、他のルートを「ありえたかもしれない別の可能性」と見立てる。そんな見方からの語りが時折挟まれます。主人公のモノローグであったり、他のキャラの台詞であったり、地の文であったり。
2013-08-16 19:23:20 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn 主人公のモノローグは、「他の可能性(可能世界)もあったかもしれない。しかし今自分がいるのはこの世界だ。だから自分はこの世界を肯定する」という趣旨であります。僕が先ほど言った、その時その時で目の前にあるものを愛する態度も、「まじこい」作中の
2013-08-16 19:26:54 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn こういったテキストから影響を受けている節があります。あと、タカヒロさんすごいなと思うのは、「今自分がいるルート/エンド/世界を肯定する」をバッドエンド・ネタエンドでもやっているところですね。主人公がヒロインと結ばれずに大人になるエンドがあり、
2013-08-16 19:28:46 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn そんなルートについても「他の可能性があったかもしれないが、これはこれで悪くない」と主人公は思う。どんなルートにおいても「これはこれで」の精神で自分の人生を懸命に生きていくキャラたち、そういうところも自分にとって「まじこい」の魅力であります。
2013-08-16 19:32:07 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn それで、(ようやく!)マルセルさんが想定する「正史」の話に辿り着きます。URLこの読みはダイナミズムに溢れていてとてもよいと感じましたし、「まじこい」の特徴を(プレイせずに笑)捉えていると思います。
2013-08-16 19:42:09 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn 「まじこい」は特に群像劇的にすることが意識された作品ですね。プレイヤーがキャラ/ルートを選択するとかしないとかいうところから独立した地平で、どのキャラもそれぞれ自分の人生を生きているという感覚。
2013-08-16 20:47:50 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn タカヒロ作品は「まじこいS」までどんどん(ファイル容量・プレイ時間ともに)ボリュームを肥大化させていく傾向にありました。この理由の一つとして、年々登場キャラクターが増加していったということが挙げられますが、さらに「何故キャラ数が増えた?」と
2013-08-16 20:51:05 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn 考えると、タカヒロさんがキャラクターを関係性から語るという手法を取るからなんですよね。キャラクターに様々な角度から光(視線)を当てることで立体的な造形にしていくわけですが、その光は他のキャラクターが照射している。
2013-08-16 20:54:07 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn ペルソナと言った方がいいでしょうか、ヒロインが友達と話している時の顔、親兄弟と話している時の顔、部活仲間と話している時の顔、そうした多面的な顔を引き出すために、ヒロインの周りに友達・親兄弟・部活仲間を配置するような、そういった手法です。
2013-08-16 20:56:32 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn これはもちろんどこのメーカーもができるわけではないので、みなとそふとは恵まれていますね。一人のキャラクターを魅力的に描く、そのために彼や彼女の周囲に数人のキャラクターを配置する。では、その周囲のキャラクターに視点が行ったら?
2013-08-16 20:59:46 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn またそのキャラの周りに新キャラを配置する。そして新キャラに視点が移ると……という風にタカヒロワールド(「まじこい」世界)のキャラクターは際限なくその数を増やしてきたわけです。この途方も無い、見てるこっちがどこまで拡張していけるのか心配になるほど、
2013-08-16 21:03:32 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn 無限に広がっていくキャラクターの関係性。これもまた彼の人の作品の魅力だと思っています。マルセルさんのお話とは、その広がりのダイナミズムのようなものが共通しているなあと納得していました。
2013-08-16 21:12:27 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn 「まじこい」「まじこいS」「まじこいA」を経て、来るべき「まじこいF(ファイナル)」がどのように「まじこい」を締めくくるのかは僕も非常に楽しみであります。マルセルさんにおかれましては、僕にはもはやできない「コンプまで待って一気にプレイ」の感想を
2013-08-16 21:15:38 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn 聞かせていただけると嬉しいなあと思います。もちろん完結までに始められても楽しめるでしょう。
2013-08-16 21:19:56 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn 僕が語り逃したことも多いとは思いますが、ひとまず今日頂いた返信へのレスは以上です。
2013-08-16 21:22:08 via Tween to @gannbattemasenn
@gannbattemasenn また、僕のバックグラウンドとしてタカヒロ論「憧れのあとさき」というものを書いておりまして、これはWebに公開していますので、よければ補足として御覧ください。 URL それでは。
2013-08-16 21:24:18 via Tween to @gannbattemasenn
@highcampus 丁寧な返信ありがとう御座います。本来ならば、熟読のうえ、こちらもできる限りの文章を書きたいところなのですが、僕の目の前に突然宿敵が現れてしまい、ヤツメを切り捨てなくてはならない事態に相成りました。一週間以内には必ず返信しますので、どうかご容赦頂きたく早漏。
2013-08-17 13:06:01 via web to @highcampus
続く
ゲーム「真剣で私に恋しなさい!A-2」 感想
クッキー4ISが親指を立てながら溶鉱炉に沈んでいくシーンは涙なしにクリックできませんでした(挨拶)。
そんなわけで。みなとそふとの武士娘恋愛ADV「真剣で私に恋しなさい!A-2」をプレイした。やっぱ「まじこい」は楽しいっすね(「A1」と全く同じインプレッション)! 前作と同じく1ルート4~5時間程度で3ルート、合計プレイ時間15時間程度のボリュームだった。7月12日のスタッフ日記にも"今回の全ボイスの再生時間を計算してみたのですが、合算すると大体14時間28分になりました。ボイスを全部聞いてプレイしてると15時間位掛かりそうですね。"とあり、ボイスを飛ばさず進めた僕のプレイ時間と合致する。
攻略ヒロインは葉桜清楚・九鬼紋白・クッキー4ISの3名。シナリオは熱い学園制覇物語、ハートフルラブラブ新妻日記、ロボっ娘との賑やかな毎日とバリエーションに富み、どのルートもブランドコンセプトである「明るく楽しい」が徹底している。
さて、僕は「まじこいA1」の感想の中で、主人公・直江大和と各ヒロインのストーリーにおける関係性が「まじこいS」で顕著だった「あの***が鬼畜軍師の毒牙に……」系でなかった点を褒めた。あの時は「A1」による相対化を踏まえて、例えば清楚ルートは再び毒牙系のシナリオになるものと予想していたけれど、実際にはそのテイストは強くなかった。ゲーム全体からは)「まじこい」無印に立ち返ったような、ヒロインの成長とそれを見守り助けながら感化される大和という構図が見て取れた。*1特に覇王とアイエスは放っておけない危うさがあって、大和もカラーひよこをニワトリまで育て上げたスキルと情熱をもって彼女らに付き合っていたため、僕も一緒にハラハラしながら行く末を案じていた。
以下、ヒロインごとに。
葉桜清楚/覇王
一色ヒカルさんのヒロイン力はまさに圧巻の一言。「まじこいS」の頃から思っていたけど、氏に正統派美少女である清楚さんを任せたタカヒロさん・みなとそふとのキャスティングは素晴らしい。もちろん覇王・項羽との二面性も考慮してのことだろう。今あらためて一色さんの声に宿る美少女性に感服している。
清楚さんは文学少女かわいくて、覇王様は顔面火計かわいい。項羽の「んはっ!」って笑い声がいかにも残念な王様っぽくて好きなんだよね。
このルートはバトルが多めで、序盤の覇王覚醒後メインとなるのは模擬戦での学内試合とそれに伴う覇王の成長、清楚さんとの恋愛。
壁を超えた強さのキャラも随分増えたけど、覇王はマスタークラスでもかなり上の方だから一撃一撃に威力があって爽快。覚醒から即百代を始めとする強者たちとバトルの連続で盛り上がった。
その後大和を軍師として迎えるわけだけど、その会話の冒頭で泣きそうになっていたことが大和にばれないようぐっとこらえながらしゃべる覇王の声は一色さんの好演だった。テキストに出ない部分の演技はエロゲ声優の腕の見せ所だね。
模擬戦に関してはみなとそふとの演出レベルの向上が注目ポイント。動きのある陣形図なんかはわかりやすさの観点からもありがたいし、バトルのエフェクトもどんどんよくなっていると思う。賑やかしとして十分に機能しつつ、くどくもないし。
最初はマジでどうしようかと思うくらい脳筋でダメダメな覇王を使命感に燃えた大和がめげずに矯正していくところが主従ものとして面白い。他陣営のキャラもいきいきしていた。燕先輩ちょっと黒過ぎんよーと思ったけど、クレバーに立ち回る生き様を貫くところには胸を打たれたよ。
清楚さん、一つ上のお姉さんだけど、寂しいものは当たり前に寂しくって、それでも簡単に寂しいと言い出せないのがまたお姉さんなんだよな。彼女の日常を賑やかで楽しいものにしようとする大和に惚れる頃には、もういろんな人達にその様を見守られていて微笑ましい。告白はストレートに覇王の方からだったけど、なにげにヒロイン側から告白されることはこのシリーズだと珍しいよね。過激な寵愛として交換日記から始める覇王様超かわゆい。
Hシーンは覇王様もいいんだけど、清楚さんがすんげーエロかった。清楚ちゃんマジ性楚。あと覇王様:後背位、清楚さん:騎乗位はほんとわかってる。
シナリオ通して主従が熱く絆を結ぶ部分と男女の恋愛が6:4くらいでいい感じに配分されていて「まじこい」らしい仕上がりになっていた。
選択肢の累積が清楚さんよりか覇王様よりかによってEDソングとCGが変化する。歌はどちらのバージョンもよかった。
その他。
- 相場破壊は基本
- 俺もあずみさんのような29歳になりたいです!
九鬼紋白
「まじこいS」九鬼紋白ルート、同アフターの続きとなる。いきなり結婚式から始まり、九鬼家の仲睦まじさに涙腺を刺激されて瀕死になっていた。
九鬼紋白界隈では彼女の呼び名を紋白→紋ちゃん・紋様→紋様ちゃんと発展させてきたわけですが、再び「紋白」に還る時が来ている……!? などと与太を飛ばしつつ。
紋様ちゃんの冬服、色使いとフォルムがペンギンめいててかわいい。九鬼家・従者部隊で雪合戦→集合写真の場面にはジーンと来てしまった。今回から九鬼帝に立ち絵が付いて、一家の長らしくより前面に出せるようになったのは成功だったね。妙味あっていいキャラだし。
バレンタインからクリスマスまで、四季折々のイベントがあり、一年かけてじっくり紋様ちゃんとの新婚生活を楽しむことができた。紋白サンタには頬が緩む。
専属従者はステイシーと李から選ぶことができ、そこまで多くはないがちゃんとシーン差分が用意されていて生活に彩りを加えてくれていた。
選択肢で紋様ちゃんの肉体的成長を望み続けると、大きくなった彼女とのHシーンが挿入される。僕は幼女原理主義者じゃないから成長も全然あり。健やかに育った紋様ちゃんはすごく麗しかった。
総じて非常に和やかなルートで心温まった。
その他。
- まさかのメフィストフェレス
- ヒュームさんのソーラン節怖すぎィ!
- クリ吉がクリスさんに
- 性格反転川神キノコは「痕」おまけシナリオが元ネタなのかな?
クッキー4IS
アイエスちゃんはかわいいなあ!アイエスちゃんはかわいいなあ!!アイエスちゃんはかわいいなあ!!!アイエスちゃんはかわいいなあ!!!!
思わず取り乱すほどのカワイイを備えたアイエスちゃん、本作の中でもいっとう素晴らしいヒロインだった。
初登場はドレス(ワンピース)を着てトランクを抱えた美少女という風体でナイスだね! と思っていたらキャストオン→バトルから5分もしないうちに底が知れるというポンコツっぷり。「ち、違いますねぇ、誰がグリニッジ天文台で10秒って言いましたかねぇ、これは私の中での10秒であってぇ…」という台詞が出るにあたってもう完全にあかん娘確定。
アイエスちゃんはタカヒロさんお得意の「対等な立場同士の仲間による容赦無いボケツッコミ」が存分に発揮されていてよかった。口汚く思考回路がアレだが憎めない感じの女の子をいじり・おちょくりながら楽しくやっていくという、「つよきす」のカニを想起させる掛け合いが特徴。からかわれて輝くという点ではクリスや心とも似ている。
感情も豊かで、ドヤ顔からケタケタ笑い、養豚場の豚を見るような目、半泣き、ドン引きなど多彩な表情を見せてくれる。中でも「イヒヒ」とはにかんだ笑顔が一番かわいらしい。
シナリオは風間ファミリーとアイエスちゃんの楽しい日常を中心に、他のクッキーISとのバトルなども絡めながら、「A3」以降への謎(「M」なる人物の存在や「暁光計画」というキーワード)も残していくという内容。今作でゾズマさんが思ったよりも出番少なかったから、以降の作品で何か動きがあるだろう。
Hシーンは3シーンだけど、オナホコキ1・AF1なのでスタンダードを求めるとちょっと不満かもしれない。吐息がセクシーだった。
選択肢累積でクッキー4との絆を深めると3人で入浴イベント等あり、こちらも和やか。クッキー4のお姉さんぽいところがよかった。
このルートの情報公開を控えたタカヒロさんの戦術は実際正解だったね。実は発売前から密かに一番期待していたんだけど、アイエスちゃんの仕上がりが予想以上で、彼女の喜怒哀楽を追っていくだけで楽しかった。ぜひ今後もサブキャラとして出演してほしい。
その他。
他
カラスの唐揚げて。天衣さん不憫すぎる……(掛け合い「天衣ダイアリー」より)。
由紀江代役の遥そらさん、由紀江はよく演じておられたと思うけれど、やはり松風だけはどうしても違和を感じてしまう。あの付喪神を降ろせる九条信乃さんは本当に稀有な役者なのだよな。
「甦る戦場」「CYBER BATTLE」など新規BGMも追加され、「恋のAは真剣勝負」は前回同様各キャラアレンジVerが用意されている。このペースでいくと「まじこいファイナル」の楽曲数は相当なものになりそう。
A作品紹介コーナーで「A3」の骨子も紹介されており、3-Fのお姉さんたちに囲まれる学園生活を送る李ルート、九鬼家でのし上がっていく熱いストーリーのステイシールート、おかんが登場して風間ファミリーも強く関わる燕ルート(後日談)と人気の年上ヒロイン3人を揃えた超強力布陣がとても楽しみになってきた。発売時期は一応2013年末だが再検討後発表されるとのこと。
まとめ
とにかくアイエスちゃんが非常にかわいかったので、彼女のためだけにでもプレイする価値はあったなと思う。清楚さん/覇王様、紋様ちゃんも大好きだけれども。ヤドカリの真似でえへ顔ダブルピースしてるアイエスちゃんに萌え転がれるのは「まじこいA2」だけ!