みなよん-みなとそふと4ever-

美少女ゲームメーカーみなとそふとのファンブログ。「まじこい」中心。

クリスが歌う「ちょうちょ」?

 そんなわけで。「真剣で私に恋しなさい!」発売日まで80日を切った昨今、皆様いかがお過ごしだろうか。
 今日は、クリスが歌っている曲について紹介したいと思う。そんな歌あったっけ?、と思った方はクリスの人物紹介ページを見ていただきたい。表情集に、クマのぬいぐるみを抱いて、ドイツ語の歌を歌っているクリスの素晴らしい笑顔を確認できるだろう。
 このドイツ語の曲が何なのかを調べてみた。ラフスケッチに書かれた歌詞は以下の通り。

 Hanschen klein ging allein in die weite Welt hinein.

 そのまま歌詞でググれば答えはすぐに分かった。曲名は歌詞冒頭の「HÄNSCHEN KLEIN」だ。邦題は「小さなハンス」。この曲について解説しているサイトはたくさんあるけれど、とりあえず次のページをリンクしておく。
 ドイツ語・・・HÄNSCHEN KLEIN 小さなハンス(ちょうちょ)
 上記のページによると、「HÄNSCHEN KLEIN」は、

 旅に出る息子と、その母との絆を描いた歌。

 日本で『蝶々』ないし『ちょうちょ』の題で親しまれている歌の原曲で、曲は1807年出版の民謡集『Fahret Hin』に載っていたものです。作詞はフランツ・ヴィーデマン(Franz Wiedemann、1821〜1882)という人物とのことですが、インターネット上ではこの人物の具体的な経歴は見つかりませんでした。
 この『小さなハンス』や『五月はものみなあらたに』の歌詞で、ドイツ語圏では広く歌われている民謡ですが、一説にはスペイン民謡とも言われています(岩波文庫の『日本唱歌集』ほか一部の楽曲集には、「スペイン民謡」と明示してあります)。また、アメリカ合衆国では、『Lightly Row(軽やかに漕げ)』の題で、ボート漕ぎの歌として知られているようです。

 ということで、曲自体は各国に伝わっているみたいだ。日本では「蝶々」or「ちょうちょ」と言われればたいていの人が口ずさめるだろう。しかし、「ちょうちょ」の原曲がドイツ民謡ってのは知らなかったなー。一つお利口さんになったわ。
 改めてメロディーを確認したければ、前述のページのMIDIを聴けばよい。だけど、せっかくなのでドイツ語で実際に歌われているものを聴いてみたいと思い、Youtubeで検索した結果がこれだよ!

 原曲を聴いて、やっぱりドイツ語は良いなー と思ったね。言葉を音にしたときの響きが好きだ。"klein"、"allein"、"hinein"などを用いた脚韻も小気味よい。クリスがこの歌を三咲里奈ボイスで歌っているところを想像してニヤニヤしているのは俺だけでいい。
 詩の内容としては、ハンスという子供が旅に出て、母の元に帰ってくるストーリーなんだけど、クリスはぬいぐるみを抱きながらどんな気持ちでこの歌を歌ってるんだろう。お母さんが自分の子供に童謡を歌って聴かせるような心境なのかな? 日本でいい年した女性が「ちょうちょ」とか歌ってたら若干引いちゃうけど、同じメロディーでクリスがドイツ語民謡を歌ってるとかわいいと思えるのが不思議だぜ。 
 ただし、テックジャイアン2009年6月号のインタビュー記事で、まじこい原画のwagiさんはこう言っている。

wagi ちなみにラフにセリフが書かれていたりするのは、少しでも表情に命を入れようとしていた作業の一環でありまして、公式であんなセリフを言うわけじゃありませんので悪しからず。

 だから多分、「HÄNSCHEN KLEIN」はwagiさんがラフを描く過程でドイツの民謡を探して、独自に書き込んだものなんだろうね。つまり、まじこい本編でクリスが歌う「HÄNSCHEN KLEIN」が聴けるわけじゃない、ということだ。残念。システムボイスCDに入らないかなw

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