読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

みなよん-みなとそふと4ever-

美少女ゲームメーカーみなとそふとのファンブログ。「まじこい」中心。

椎名京のイメージソング「帰れない二人」

 そんなわけで。最近は自分なりに「真剣で私に恋しなさい!」に登場するキャラクターのイメージソングをいろいろと考えたりしてる。今回は京のイメージに合っていると思った歌を紹介しておく。
 その歌とは、井上陽水が1973年にリリースしたシングル「心もよう」のB面だった「帰れない二人」だ。作詞作曲ともに、井上陽水忌野清志郎の共作である。僕がこの曲を初めて聴いたのは高校時代で、村上"ポン太"秀一さんの「MY PLEASURE~FEATURING GREATEST MUSICIANS~」というアルバムでだった。このアルバムでは、福山雅治さんがカバーしている。もう一つの音源として、井上陽水のゴールデンベストに収録されたものも持っている。
 この「帰れない二人」が、まじこいにおける椎名京と京ルートの物語のイメージにぴったりだと常々思っている。
 まずは曲自体について書こう。詩が映し出す世界観や、シンプルで落ち着いた曲調が、いつの時代も同じように悩み、不安の中にいる若者達を美しく切り取っている。
 特に詩が素晴らしい。ぱっと見は恋愛系の歌のようで、「僕」と「君」というありふれた人称を使っているんだけれども、全く陳腐さがない。この詩の中で僕がもっとも好きなのは、以下の部分。

「僕は君を」と言いかけた時
街の灯が消えました
 
もう星は帰ろうとしてる
帰れない二人を残して

 詩の全文は検索すればすぐ出てくる。全体の内容を自分なりに解釈してみれば、「ただ愛を確かめ合いたいだけの二人にとって、街(社会)は自分たちを疎外するものでしかない。さりとて自立するには若すぎる二人は、お互いさえ居れば他に何も要らない、というわけにはいかない。社会の庇護を捨て、この街を出て、愛を育むだけの生活を送ることはできない。そう考えると、二人のつながりも二人の想いだけで維持されるものではなく、なんだか儚いものに思えてくる。結局自分たちはどこへも行くことはない。ただ"今"、"ここ"で切ない時間を過ごしていくだけだ」と言ったところか。
 上記の内容を以前から頭の中に浮かべていたので、まじこい体験版で京の言動や行動を見ているうちに、いつの間にかこの歌を思い出していた。各所で言われているとおり、まじこい本編の京ルートは、単なる主人公大和と京の恋の話ではないだろう。もちろん物語のガイドラインは二人の恋愛だろうけど、京自身のモラトリアムからの脱却、精神的成長に大きく筆が割かれると予想している。京の武士テーマである「仁」(→愛)や、風間ファミリーの仲間さえ居ればいいという京が、大人になり広い世界に出ていくことに対して見せる葛藤、京に対して「もっと広い視野を持って欲しい」という大和の願い。こういった要素が「帰れない二人」の詩とリンクしていると僕は思うのだが、どうだろうか。
 ここから、詩になぞらえた本編の京ルートを想像してみたりすると面白い。単純に当てはめれば、「僕」は大和のことと考えられる。京と添い遂げることを決めたけれども、さてどうやって二人で生きていこうか、どのような道を歩もうか、若い大和は大いに悩む。ただ京を愛していることは確かだが、逆に言えばそれ以外は不確かなことばかりだ。そんな状況から大和がどう行動していくのかが見てみたい。京と共に大和も成長していくような物語であれば良いな。
 また、詩を京の視点から解釈し、イメージしても良い。ずっと大和を想い続けてきて、ようやくそれが叶えられた。ようやく恋人になれた二人だけれど、何故かその関係が儚いもののように思えてしまう。お互いがいっそう強い想いでつながっているのは確かだけれど、それだけではいけないような、このままでは何かに置いてけぼりにされるような、そんな気がする。漠然とした不安や焦燥感にかられながら、京がどんな風に生き方を見つめ直すのか。その答えよりもむしろ、過程をこそじっくりと味わいたい。
 
 なんか予想外に長いエントリになったな。とりあえずこんな感じでまじこいキャラのイメージソングを考えると面白いね、という話だった。今のところ、京以外のイメージソングは全然決まっていない。僕も音楽面の引き出しはそんなに多くないからなー 思いついたらまた書こう。
 ちなみにこのエントリを書く際に、「帰れない二人」をBGMでエンドレスループしていた。さらに書き終わった後youtubeで陽水と清志郎が二人で歌ってる動画を見てなんか泣きそうになってしまったわ。本当に名曲だよなあ。

テスト