みなよん-みなとそふと4ever-

美少女ゲームメーカーみなとそふとのファンブログ。「まじこい」中心。

黛父の「十一段」について

 そんなわけで。今日のカウントダウンボイスは、フランクが担当していた。

フランク「『真剣で私に恋しなさい!』発売日まであと45日前となっている。
     予約は8月2日で一旦締め切られる。特典が欲しければ、確保しておけ」

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真剣で私に恋しなさい!!
http://www.minatosoft.com/majikoi/voice/45d_frank.mp3

 既にソフマップで予約してるけど、メディオのクリステレカの正式絵が発表されたら、もう一つ予約するかもしれない。
 さて、今日はまゆっちの父である「黛十一段」の「十一段」について解説しよう。僕はフィクションの設定にも容赦なくリアルな視点で突っ込んでいく男なんだぜ…誰が得するんだよこのエントリ…
 まず、ここでいう十一段が何の段位であるのかが重要だ。まゆっちの武器が日本刀であることや、「剣聖」という百代の言葉から、剣道か居合道の段位であると推測できる。 
 とりあえず今回は、全日本剣道連盟が審査している剣道の段位ということで話を進める。もし件の「十一段」が居合道の話であった場合は、このエントリの考察はほとんど意味をなさなくなるけど、まあいいよね(居合道については深く知らないけど、全日本居合道連盟 - Wikipediaによると、十段までが存在するらしい)。
 まず、まじこい体験版で大和が「幻の十一段」と言っているのは何故か。その一つの理由は、剣道には十段までしか存在しないからだ。段位制定の歴史的経緯を簡単に見ておこう。以下の記述は「剣道を知る事典」(日本武道学会剣道専門分科会、東京堂出版)を参考にしている。
 剣道の等級制度は最初「級」だったんだけど、柔道の「段」制度に倣って同じく「段」が制定された。最初は五段制、後に十段制を採用したから、「段位」の最高位は「十段」だったわけだね。
 で、段位とはまた別に「称号」ってのがある。これは人格や指導力などを評価したもので、「錬士」「教士」「範士」の三つで、範士が最高位。これらの段位と称号はずっと並行的に置かれてたんだけど、その関係について議論がなされて、結局1999年(平成11年)度に一応の答えが出た。
 2000年(平成12年)の『剣道称号・段位審査規則』の改正で、「称号・段位を通じ、範士を最高位とする」と定められ、九・十段は規則に載らず、段位は八段までとされたんだな。つまり、2000年以降は九・十段は取得自体が不可能になってしまったということだ。
 だから、「幻の十一段」というのは、そもそも「十一段」が存在しない、九・十段が現時点で取れないから、飛び級を認めていない制度上どうやっても十一段に昇段することは無理、という二つの意味で「幻」なんだね。
 実際には九段の時点で幻のようなもので、今の日本には一桁しかいないはずだ。もちろんその強さも半端ではなく、自分の大学時代の師範(範士九段)などは、周りの剣道家からも「あの人もはや人間じゃないだろ…常識的に考えて…」と言われていた。そのさらに二つ上の段というのだから、黛父がどれだけ強いか想像できるというものだ。
 最も、高段者になると評価の対象が段位から称号にシフトする傾向がある。これはつまり、高段者を単なる強さで計るのは失礼だという考えの表れだ。人間の人格をどう評価するのか、という難しい問題があるにせよ、現代の剣道界では称号が最も重要視されているのは間違いない。
 その点、黛父はどうなんだろうか。剣聖と称され、国から帯剣許可までもらっているとなれば、その強さだけでなく人格面でも最高位の剣士であることは容易に想像がつく。娘のまゆっちに松風を贈るような良き父でもあるし、まゆっち自身を見ても、礼を尊ぶ姿勢から、良く教育されていることが伝わってくる。おそらく、範士の称号も持っていることだろう。
 そんな黛父はまじこい本編で登場するのかなー 現時点で公開されてるキャストがもう50人くらいだから、これ以上の立ち絵有り男性キャラはないかもしれないね。出番があるとするなら、まゆっちルートの回想シーンとかでちょっと姿を見せるくらいかな。十一段の強さがどれだけまゆっちに受け継がれているのか、楽しみにしておこう。

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