みなよん-みなとそふと4ever-

美少女ゲームメーカーみなとそふとのファンブログ。「まじこい」中心。

BugBug2013年7月号「みなとそふとFestival in SUMMER」

そんなわけで。6月3日発売のBugBug2013年7月号には、特集記事として「みなとそふとFestival in SUMMER」が掲載されている。

辻堂さんのバージンロード

冒頭、みこしまつり氏描き下ろしの見開き。ウェディングドレスキャストオフで清純エロスな愛さん、正視できないくらい綺麗だー。
「辻堂さんのバージンロード」内容紹介は、前作ヒロインアフタールート紹介が2P、昇格ヒロインルート紹介が2P。
愛・恋奈・マキの3人のHCGはWebサイトで公開済み。梓は2枚の公式サイト未公開CGがあり、一枚は大の胸で泣いているもの、もう一枚は四つん這いになって猫耳と尻尾を装着した凶悪なもの。この尻尾はまさか、お尻に入れて固定するタイプの……!?
梓のシナリオは今作最大ボリュームで、3部構成になっていて特に後半盛り上がるようだ。Hシーンはいろんな性的嗜好の人に対応しているみたい。
よい子は4枚のイラストを伴って紹介されており、膝枕、キス、69、正常位と全て公式サイト未公開。潤んだよい子さんの瞳がクるなあ。

真剣で私に恋しなさい!A-2

ここでは、「まじこいA」シリーズのおさらいとタカヒロ氏執筆のヒロイン座談会に1P、各ヒロイン紹介にもそれぞれ1Pが組まれている。

ヒロインが語るA-2見所座談会

清楚ルートでは覇王が川神学園の腕自慢、百代や四天王級とはほとんど戦うとのことで、だいぶ賑やかになりそう。
紋白アフターはなごやかに進み、おすすめは冬の季節。謎の美女・新しい私服など新要素もあるようで、秋には各キャラのいろいろな一面が見られるとのこと。
アイエスルートは千葉繁氏・小山力也氏・森巧至氏等の追加声優諸氏はここに投入されたということで、こちらも随分な賑やかさになる模様。それにしてもアイエスちゃんおちょくると楽しそうだね。ロボットのルートに入ったはずが、いつの間にか自分の方が「アイエスちゃん可愛いなあ」と言うだけのロボットになっていた、くらいの萌えを一つ頼みますよ。選択肢の累積で最後の部分が分岐するらしいから、それなりに心してかかろう。
他には、A-2の追加背景が10数種類あることが話にあがっている。デート場所が動物園、ボーリング場、鍾乳洞、南の島など多岐にわたるため。

葉桜清楚

シナリオは、覚醒した覇王が軍師・范増を探して模擬戦に挑み……という流れらしい。清楚と覇王、どちらと仲良くなるかで結末も変わる。掲載CGは公式サイト公開済みのものが2点、あとパレオ付き水着の清楚さんが1枚。

九鬼紋白

ラブラブ新婚生活! 以上! 新規CG、紋様ちゃんがメイド服を! そしてお口で!? 添えた両手と視線がかわいらしい。

クッキー4IS

島津寮に溶け込んだアイエス、一方その頃川神史に残る事件が……というお話。照れ顔ダブルピースのアイエスちゃんかわいい。
両作品のピックアップはここまで。添えられていたむー氏の4コマもよかった。タカヒロ作品らしい同一声優ネタ、漫画だと伝わりづらいけどw

コラボ小説

タカヒロ氏描き下ろしコラボ小説。直江大和-直江咲meets辻堂愛-辻堂真琴。ヤンママたちの子供自慢合戦が始まる!? というもの。
京さん、この話では大和と同じ大学に進学しているのだが、直江邸から徒歩1分の場所に一人暮らしの部屋を取り「徒歩0分だと、なんだかストーカーみたいだから、自重しました」などと供述しているあたり全くぶれておらず安心感ある。
あと玉袋に釘を打ち込み……ってのは10年後しの「姉しよ」ネタなんすかね。
あ、挿し絵はアマクラさんでおっぱい重点でした。

ブランドインタビュー

質問に答えるのはタカヒロ氏。「まじこいA2」の開発は佳境に入り、紋白シナリオを170~180kbから200kb級に加筆していたところ。原画is地獄らしい。
A2の見所はアイエス(無印クッキー4)や清楚(覇王)といった二面性を持つヒロインがいるのが特徴だという。紋白も含めて、全ヒロインのルートで選択肢による最後の展開の変化が仕込んである。紋白ルートは専属執事を李とステイシーから選ぶため、二度おいしいと。
アクションが多いA2では、動きのある演出も継続して取り入れている。"まじこいシリーズをバトルモノでと勘違いする人もいますが、あくまでキャラゲーですから(笑)。でも、妥協はしたくないので色々とやってはいますけど。"と言うタカヒロ氏、本格バトルものの戦闘演出クオリティを求める客からいろいろ言われてきたんだろうな……やさぐれずにみなと色でしっかり仕上げてほしいところ。個人的にはあまりキャラゲーなんで~という言い方は好きくないんだけど、とりあえず措く。

葉桜清楚

清楚ルートではA1で登場した模擬戦(集団戦)が多く描かれる。動かしがいのある役者は十分にいるので、あとは彼らが6チームに分かれてどう戦うかが注目ポイント。
覇王:清楚が6:4くらいの登場割合らしく、彼女の成長とともにどちらかのエンディングに落ち着くが、片方が消えたりするわけではなくよろしくやっていく感じ。Hシーンはいつもの大和のノリを期待していいっぽい。

クッキー4IS

今回初登場のキャラなので、意図的に情報は伏せていくということらしい。無印クッキー4とも心の交流はあるようだ。

九鬼紋白

「ハートフルイチャイチャ」。これは楽しみですわ。

「まじこいA」シリーズについて

将来のことも考えて、ユーザーにDL販売形態を知っておいてほしかったとのことで、確かに功を奏したかとは思う。一度DMMアカウント作っちゃえば次から買う時はかなり楽だしね。
悪い意味で分割販売と言われることもあるが、クオリティには気をつけているので有意義なことをやっている意識がある、という言葉にも頷ける。
ただ、短期マスターアップに合わせて動くため、みなとそふとスタッフの疲労が半端無く、今年は「辻堂さんのバージンロード」も重なっているためかなりしんどそうで非常に心配。
A2では予約を受け付けるらしく、これはとてもありがたい。前回はダウンロード関連のトラブルに見舞われた人も多いと聞くし(幸い僕は難をことができた)。
「まじこい」シリーズ以外のDL販売化は、ゆっくり気長に機を見て行うようなので、当面はパッケージが中心という体制は変わらなそう。

「辻堂さんのバージンロード」について

シナリオ・原画作業は特に心配なく、収録も進んでいるようなので順調と見ていいだろう。
それにしても梓シナリオ600~700kbってさかき傘さんがんばりすぎィ! CGは70枚確約(差分なし・前作絵使い回しなしでカウント)。梓はさかき・みこし両氏の力で魅力的になったといえ、作品全体をとってもスタッフたちに感謝していると述べるタカヒロ氏。
そんなタカヒロ氏もやっぱり梓が可愛いと一押し。新ヒロインがいないため、既存ヒロインの掘り下げに集中できるから深く楽しめるという。
梓がドラマチックなのに対して、よい子はまったりしているみたいなので、そういう雰囲気の違いも面白さに繋がるといいな。お良さんとのHもあり。

かんなぎれい氏ラインについて

今までのかんなぎ作品からの進化を目標とし、「ゲームとファンタジーの融合」という基本ラインを受け継いでいく。このラインについてはタカヒロ氏は余計なことをせず見守る立場。進行速度はかんなぎれい氏次第ということで、しばらくは首を長くして待つしかなさそう。立ちキャラくらいは上がっているという。

田中ロミオ松竜両氏ラインについて

設定をしっかりさせておく必要がある作品なので、タカヒロさんとロミオさんで細部を話しながらやっているという。というかほんとタカヒロ氏、ただの田中ロミオファンと化しているw ロミオ氏のシナリオが真っ先に読めるとかあまりにも羨ましすぎる。

タカヒロ氏の今後の予定

漫画原作が秋にもう1本増え、来年以降のアニメが数本動いている、ということでかなり忙しいよう。

おわりに

まずは6月21日発売の「まじこいA2」、8月30日発売の「辻堂さんのバージンロード」を楽しみにしておこう。ブランドとしてやりたいことはたくさんあるだろうけど、貴重な人的資源はしっかり休みも挟んでゲーム開発に投入してほしいね。こちらとしてはいくらでも待てるから。
今号のBugBugには、他にも「まじこいA2」キャラのイラストロジックを解いて応募するプレゼントや、さかき傘さんのクリエイターインタビューもある。長くなったのでインタビューの方はまた別エントリにする予定。
Bug Bug (バグバグ) 2013年 07月号 [雑誌][アダルト]
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 BugBug 2013年07月号
真剣で私に恋しなさい!A-1ダウンロード販売

みなとそふと、新作「釈迦堂さんの純愛ロード」を無料公開!

1

そんなわけで。年度変わって本格的にこのブログも始動させていきたいと思っている今日このごろ。
みなとそふとが新作ゲームを突如発表・公開した。




全年齢PC用ゲームであり、各ミラーサイトから無料でダウンロードできる。
概要は、以下のとおり。

TVアニメ「真剣で私に恋しなさい!!」の人気キャラクター「釈迦堂刑部」のゲームが遂に登場!
おじさんが主人公の湘南浪漫を堪能してくださいませ。
価格帯は、勉強させて頂きまして0円です。
スタッフの組み合わせはいつもの
企画シナリオ・タカヒロ
原画    ・wagi
でお送りします!
エンジンは、辻堂さんの純愛ロードのものを使用しています。

釈迦堂さんの純愛ロード 製品概要

あらすじは、初夏の湘南に川神から釈迦堂刑部が流れ着き、花屋の娘・鵠沼さくらに恋をするというもの。
フリーゲームにもかかわらず、豪華キャストによるフルボイスで作られていてとても嬉しい。

2

さらに、「釈迦堂通信」のページは掲示板になっており、全レス企画を実行している(書き込みは4月1日午後0時まで)。僕もちゃっかり書き込んでレスをもらっている。
また、ダウンロードページではTwitterアイコンや壁紙も配布されている。

そしてしっかり3月からTwitterの仕込みが行われているところがすごい。

なおタイトルロゴは木緒なちさん所属のKOMEWORKS改めGOMEWORKSが作っている模様。


3

今回のゲームって、先日スタッフ日記でとむねこさんが言ってた自社エンジンの機能増強の実戦投入的な意味合いもあると思うんよね。例えばインストール画面が「辻堂さんの純愛ロード」から変わっている。

セーブデータ保存場所も変更できるようになっている。ただしゲームフォルダにしちゃうと設定引き継ぎ機能が使えないみたい。

タイトル画面はこんなんなってます。

鵠沼さくらちゃんカワイイヤッター! ちょっと珍しいお母さんタイプで物腰も少し年寄りじみている……けどかわいい。

湘南の風薫るギャルゲーの主人公らしい選択肢をこなしつつ、釈迦堂さんとさくらちゃんはどうすんの? どうなるの!? という短編。
なにげに釈迦堂さんの立ち絵表情パターンが増えていた。「まじこい」無印では開発終盤に絵が描かれたこともあってパターンなかったんだよね。「まじこいS」で手を広げてるタイプの立ち絵が増え、今回基本立ち絵の表情も豊かになったという流れ。*1
スタッフロールでは釈迦堂さんが「だって真剣恋だもん!」を熱唱・キャラチップ出現*2などの遊び心も満載でとことん楽しかった。
そうそう、不意打ちで釈迦堂さんが一子について回想するシーンがあって、一子好きな僕が大喜びしたといいます。
プレイ時間は45分くらい。終了時の掛け合いも数パターンあって面白い。ギャラリーがないからCG・掛け合いを再確認しづらいことだけが残念。
それにしても、久々のエイプリルフールに力の入ったネタをかましてくれて、こちらとしてもファンのやりがいがある。

追記 2013-04-05 1:40

tempelさんが感想エントリを書いていたのでリンクしておく。必読の内容。何故僕はこれを書けなかったのかと忸怩たる思いですよ。
『釈迦堂さんの純愛ロード』感想 - ストーカーという文字は恋する乙女と読みます
発売当時になしおさんが"「自己のありかた」を巡るお話"として「まじこい」を語った、まさしくその延長線上のお話。
実際「釈迦堂さんの純愛ロード」は自己のありかた(「まじこい」作中で言う"サガ"や性分・性格を含む、持って生まれた・いつの間に抱えたもの)を巡るお話でもあり、さくらちゃんとの出会いはまんま「捨てる神あれば拾う神あり」だったのでザ・タカヒロな一作でしたね。*3


「可能性Aもありだし、だからといって可能性Bがダメなんてことはなくてそれも全然あり」といった可能性への肯定感がタカヒロ作品やっててほんとに素晴らしいと思うところ。
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*1:Sでは表情パターンは増えてなかったと記憶しているが要検証。

*2:bbspink読んでると、ドット絵系はMA-KUNさんがやってるという情報あり。「姉しよ」音楽モードのキャラチップもよかったよね。

*3:最近この諺がタカヒロ作品にはふさわしいと思っている。ドラマCD「空はいつもそこにある」とかむしろこの言葉をキーに話作ったんじゃないかと考えてしまうくらいだったし。

ブログ移転のお知らせ

そんなわけで。
旧サイト:まじこい4everから新サイト(当ブログ):みなよん-みなとそふと4ever-へ全エントリのログを引き継ぎ移転したことをお知らせする。
思うところあってブログタイトルも「まじこい4ever」から「みなよん-みなとそふと4ever-」に変更した。更新は変わらず「まじこい」中心になるはずだが、「辻堂さんの純愛ロード」他タイトルにも言及していく予定。
移転理由は、旧ブログを置いているはてなグループ日記がサブブログの用途として向いていないこと、はてなの中でも古いサービスで手も入れられていないため機能面に不満があること。
もともとサブブログ作る場所を探してやむなくはてなグループ日記を使い始めたという事情があり、グループウェア用の日記は個人で使うには要らない機能があったり欲しい機能がなかったりして不満が募っていた。
また、はてなの中でもこのサービスは見捨てられ気味であり、使い続けても今よりよくなることはないと判断した。
幸い今ははてなブログという新しいブログサービスが運営されており、こちらは2010年代のWebサービスとして必要な機能をほぼ備えており、将来性を考えると移転しておいたほうがよいと思った。
Webサイトは移転すると移転前よりもアクセスが減る傾向にあり、今まで稼いだ100万PVを失うのは惜しいが、新天地で気を新たに更新を続けていきたい。
なお、旧ブログの全てのエントリは移転先に当ブログへと引き継いだが、旧ブログ自体は削除せず残しておく。
リンク・ブックマークしてくれている人にはURLの変更をおすすめする。

まじこいWコミックスキャンペーンに当選した

そんなわけで。
先日、コンプエース編集部様から「まじこいWコミックスキャンペーン」プレゼント当選のお知らせとともに図書カード2枚が送られてきた。

デザインはシンプルな白地にキャラクターを重ねたもので、松永燕by皇ハマオ氏と椎名京by犬江しんすけ氏の2枚。額面はどちらも500円。
やはり僕のLUC値は「まじこい」が絡むとポイント倍点になるらしい。
真剣で私に恋しなさい! S ?松永燕編? (カドカワコミックス・エース)
真剣で私に恋しなさい! S ?松永燕編? (カドカワコミックス・エース)
真剣で私に恋しなさい!  (5) (カドカワコミックス・エース)
真剣で私に恋しなさい! (5) (カドカワコミックス・エース)

ゲーム「真剣で私に恋しなさい!A-1」 感想

初出:ゲーム「真剣で私に恋しなさい!A-1」 感想 - 詩になるもの
そんなわけで。みなとそふと「真剣で私に恋しなさい!A-1」をプレイした。
ファーストインプレッションは「いやー やっぱ『まじこい』は楽しいっすね!」ということ。2日かけてCG・テキスト・掛け合いまでフルコンプする間、全く集中力が途切れなかったものな(もちろん自分が「まじこい」ファンとして訓練されているおかげでもある)。ルートごとに休憩を挟んだけど、各ルートプレイ中はほぼぶっ続けでクリック&ホイールロール。ちなみに1ルート4〜5時間程度で3ルート、合計プレイ時間15時間程度のボリュームだった。
攻略ヒロインは武蔵坊弁慶・忍足あずみ・黛沙也佳の3名。今回はこのヒロインと主人公・直江大和の関係がよかった。つまり「まじこいS」マルギッテルートに代表される「あの***が鬼畜軍師の毒牙に……」系シナリオではなかったということ。
ここでちょっと「まじこいS」以降の話をまとめておこうか。僕の観測範囲では、「まじこいS」は燕さん・紋様ちゃんの新規ヒロインルートは及第点だったものの、マルさん・心ちゃん・辰子といった昇格ヒロインのルートがHシーン重点でシナリオの起伏に乏しい、という不満の声が少なからずあった。
僕の意見は「おいおい無茶を言うなよ。『まじこい』シリーズにおいては大和のパーソナリティが社交的だからかろうじて成り立っているけれど、もともとサブキャラのルートを新たに作るという時点で何らかの不自然さ(例えば、距離が近しい風間ファミリーの女の子を差し置いてどうしてS組の女の子の方へ行くのか)は発生してしまう。いくらwagiさんらがそれぞれの女の子を一ヒロインとしてもおかしくないくらいのキャラクターデザインを達成したとしても、やはりサブキャラが持つ可能性には限界があるだろう。そういう意味ではシナリオがHシーンばかりになることもしょうがない」というもので、積極的にサブキャラの攻略可能化を要望するユーザーとは距離を置いていた。
とはいえ、結局「まじこいS」では多くのヒロインを攻略可能化することでシナリオ類型・攻略パターンの引き出しの少なさを露呈してしまったというか、「あれ、昇格系ヒロインルートって『竿師大和の大活躍』で総括できてしまうんじゃね?」と気付いてしまったことは確かで。BGMの曲名にも「大和無双」とかあったし。
一人一人のヒロインごとでは満足なんだけど、作品を総体的に眺めると可能性的に大和のハーレムが築かれていることが見えてしまう。せっかく無印が群像劇的な性格を持っていたのに、ユーザーの要望を叶え続けた結果として主人公の特権性が必要以上に強調されてしまった、ということに僕や一部の人達はもにょっていた。
そういう流れのあとで「まじこいA」が発表されたため、「大和さんどんだけだよ」という反応があったことは至極当然。僕も「あーあ、ついに忍足あずみルートにまで手をつけてしまったか。これは心配だぞ」と思っていた。
ところがどっこい、「まじこいA1」のシナリオはシリアス色こそ濃くないものの、抜きゲーと揶揄されるほどHメインでもなく、いい感じにラブコメしていてバランスよく仕上がり、

日常や掛け合いに重きを置いた、無印に近いシナリオ感覚になります。

作品概要

とあるように、「まじこい」のプレイ感覚に近い明るく楽しいゲームになっていた。
ゲーム制作において何らかの制限があることが成果を生み出すことがあると思うんだけど、「まじこいA1」は「(本来主人公が攻略することに若干の不自然さが発生する)サブキャラを攻略可能にするユーザーの要望に応える」という制限をうまく成果に変えたな、という感想をもった。
以下、ヒロインごとに。

武蔵坊弁慶

人気投票第2位の貫禄を見せつけた。この娘に関してはもともと大和との相性もよく、だらけ部からスムーズにまったり系イチャイチャライフへ移行できると予想していたけどまさにその通りだった。望んでいたものが手に入ったという感じ。
個人的テーマソングは「守護心PARADOX」。"君が守りたいものに 守られてるかもねと"ってところが弁慶と義経ぽい。
義経・弁慶・与一の三人、本編で言われてるように風間ファミリーと似た雰囲気が漂っている。好きなエピソードは弁慶の口から語られたこれ。

弁慶「昔、与一にワカメと連呼されてて陰で泣いてた」
弁慶「ちなみに与一はその場で私にボコられ表で泣いてた」
弁慶「で。義経は与一大丈夫かーってかけよると、うるせえって言われて義経も泣いてた」
(六月二十七日)

なんだみんなして泣いてるじゃん、仲良しね。
その他。

  • 立ち絵を一部表示して誰の足か当てるクイズはわからなかった。不覚だわ……
  • 小雪の心イジメが相変わらず冴える
  • 押さない・かけない・正気を保つのおかしの精神
  • ついに草薙の剣と会話するようになった軍師
  • 太陽野子……
  • 義経ルートをプレイすることを「義経キめる」と呼ぶことが脳内閣議で決定

忍足あずみ

既述のように、あずみ攻略可能化には消極的だった僕だけど、これだけ丁寧にやってくれるならあり。(作中)時間をかけてゆっくりあずみを追いかけていく大和、こういう恋愛もいいね。歳月が経ってあずみ・京・ガクトのビジュアルが変化するところもポイント。従者部隊はステイシーや李さんなど良き上司が多くて羨ましい。

  • 紅茶ネタは「古色迷宮輪舞曲」でいいのかな?
  • アリの巣に水を入れる会……タカヒロさんの根暗系ネタ大好き
  • 百代姉さん、1シーン用意されている優遇具合
  • 弁慶ルートでもそうだったけど、鯉は一子に好意的だなー

あと、あずみが録音聴くところがエモい。「まじこい」発売から4年、僕もこの作品に対する想いには変遷があるし、そういうところを重ねて観ていた。
選択肢でフラグ積み上げておくと初夜がウェディングドレスになるっていうのは素晴らしい仕様。

黛沙也佳

ほぼノーマークだったところ、意外なムッツリぶりで好感を持った沙也佳ちゃん。大和+黛姉妹の空間に変態しかいない……ジト目もかわゆい。ノーマルよりの娘との青春は好ましかった。

  • 万華鏡幻魔拳→モンさんのインパクトがすごい
  • 「無意味無意味アンド無意味」など、やはりタカヒロさんなんJ民説は濃厚
  • 以前Twitterにも書いたが、ワンコイン→ワン子インという脳内変換が捗る
  • 京大勝利.mpg、ファイル診査の時点でなぁにこれぇと思ってたけど中身完全に某アニメ最終話じゃねーか。A1で一番笑ったわ
  • 射精音で「ビヒュオウ(ry」はやめてください腹筋が壊れてしまいます
  • 光龍覚醒、改めて百代さん人を超越しとる

新規BGMでは「進化」が好み。「恋のAは真剣勝負」は各キャラVerが用意されててそれぞれアレンジに趣向があり、よい。
演出も安定のクオリティで、立ち絵は例によってよく動くし、チップ芸も小ネタとして楽しい雰囲気づくりに貢献している。
掛け合いで忍殺ネタが……「辻堂さんの純愛ロード」アンケハガキでおすすめしたらスタッフ日記でタカヒロさんが「読みました」と書いてて布教成功とか言ってたのが昨年の出来事。しっかりパロっていた。
総じて、こんなに面白いゲームがまだあと4回も発売されるですって!? というくらい楽しめた。今後は「鬼畜軍師がサブキャラを毒牙に」系のシナリオも出ると思うけど(清楚さんとか)、A1がこういう内容だったことである程度相対化して見ることができるのではないか。そう考えるとヒロインのチョイスもよかった。A2からも引き続きプレイしていく予定。

余談

「まじこいS」にもあった描写だけど、大和が風間ファミリーを価値基準の物差しにしているようなところが好きで。人物と話している時に入る「この人はファミリーで言うと一子に似てるな」とか「ガクトタイプか」みたいなモノローグ。思考するときの例えがファミリーの面々になっていて、そのくらい心の基礎的なところに彼らがいるということが確認できてよい。
あずみルートで英雄が「葵冬馬に仕える井上準のような存在」という言い方をする場面があるけど、あれも冬馬・準・小雪の姿が彼の心に印象深いものをあたていたのだな、とわかってぽかぽかする。
真剣で私に恋しなさい!A-1ダウンロード販売

犬江しんすけさんの「まじこい」イラスト

そんなわけで。pixivのサムネをまとめておく。

まじこい2巻表紙絵 by 犬江しんすけ on pixiv






「真剣で私に恋しなさい!S」ビジュアルファンブック発売予定日決定

そんなわけで。「まじこいS」VFBのページがげっちゅ屋にできていたのでリンクしよう。
真剣で私に恋しなさい!S ビジュアルファンブック TECH GIAN STYLE(エンターブレイン) (18禁) 書籍- Getchu.com

ブランド: エンターブレイン
予定価格: \2,940 (税抜\2,800)
発売予定: 2013/01/15
メディア: 書籍
ISBN-13: 9784047286788

「まじこいA」1の発売3日前に出るようだ。「まじこい」VFBが2500円だったから値段上がってるわけだけど、内容はより充実しているんだろうか。

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