書籍「TECH GIAN スーパープレリュード『真剣で私に恋しなさい!S』」 感想
そんなわけで。テックジャイアンの「まじこいS」特集本を読んだので感想を書いておく。
目次
4p:「まじこいS」概要
6p:登場人物紹介
46p:川神ご当地巡り
48p:History of みなとそふと
50p:close-up「君が主で執事が俺で」
51p:close-up「俺の彼女はヒトでなし」
52p:「まじこい」ビジュアルファンブック
53p:平田弘史先生による題字ができるまで
54p:タカヒロさんのとある一日に密着!
56p:wagiさんにQ&A
58p:スタッフインタビュー
62p:収録壁紙一覧
63p:付録DVD-ROMマニュアル
64:ポスター絵テレカプレゼント
「まじこいS」概要
特記事項はなし。
登場人物紹介
風間ファミリー、新ヒロイン、偉人クローン、梁山泊、西方十勇士、その他の人々といったグループごとに各キャラクターを紹介している。
風間ファミリーのヒロイン紹介では、前作を振り返りつつアフターSの概要やHシーンのサンプルCGなどが掲載されている。これまで各雑誌に載っていた画像のまとめみたいなものなので、これ1冊買っておけば公開されているものはほぼチェックできるはず。
新ヒロインも基本的に同じ構成で画像を交えた紹介なのだが、こちらにはOP終了時の大和へのラブ度が5段階で表示されている。燕が2/5、紋白が1/5、心が0/5、辰子が4/5、マルギッテが1/5となっている。辰子さんグンバツやね。立ち絵では紋ちゃんの私服ノースリーブがかわいかった。
川神ご当地巡り
川崎駅とその周辺から、ゲーム背景の元ネタを探すという記事。ご当地巡りをやりたいファンにとっては非常にありがたい資料。
close-up「君が主で執事が俺で」
close-up「俺の彼女はヒトでなし」
過去作宣伝ということでこの二作を軽くまとめている。wagiさんの「おれつれ」応援イラストの盟衣が大人っぽくていいなー
「まじこい」ビジュアルファンブック
TG系列ということで前作のVFBも紹介。
平田弘史先生による題字ができるまで
平田さんへのオファーはwagiさんによる発案であることなど、題字を書いてもらうまでの事情が話されている。タカヒロさんが入門編として薦めている平田さんの作品は「異色列伝 無名の人々」とのこと。
たくさんの紙に力強く書いてもらった題字の中から、「真剣で私に恋しなさい!」の部分と「S」の部分、それぞれ良い出来だと思ったものを選んで組み合わせているのだという。サンプルも載っているけど、英字「S」を毛筆で書くことなんてそうないので興味深く見ることができた。
タカヒロさんのとある一日に密着!
オン日とオフ日の2パターンに分けてタカヒロさんのスケジュールを公開するという記事。これを読んで何をどう参考にすればいいのか分からないけど、メリハリは付いている感じがした。あとここにもるーすぼーいさんの名前が出てきて和む。
wagiさんにQ&A
- パッケージイラストは右が無印のメインヒロイン、左が新ヒロインになるよう意識した。キャラの対比もさせてみたかったが、結局はなんとなくの配置。
- 作画環境はWindows、タブレットはワコムのIntuos3 PTZ-631W(入力エリアA5)、グラフィックソフトは「ペイントツールSAI」「Adobe Photoshop CS5」(たまに「Metasequoia」「ComicStudio」で補助)、「まじこい」からはオールデジタルで仕事をしている。ボルヴィックがおいしい。
- 本書の付録ポスターイラストは、燕らしさを失わないように・燕の手がSの字を作っているように描いたつもり。
- ショップ特典に限らず、髪の長いキャラは描くのが大変だったりする。つまり京以外全部大変。
- コミケの抱き枕は今後のご意見次第でシリーズ化するかもしれない
- 「まじこいS」では演出強化のために、スクリプト動作を見てから意見を出したり立ち絵や素材を追加したりしてみたので、そのあたりにも注目してほしい。
スタッフインタビュー
タカヒロ
- 11月半ばで開発状況84%
- 前作からの進化は演出。戦闘描写はアニメを入れつつ、そこで拾えない部分は演出をきっちりやっていく。社内で"演出会議"(既存のアニメやゲームを画面に出して勉強する)を開いたりした。
- 長宗我部エンドのようなお遊び程度のエンドもある。
- アフレコスケジュールでは、とにかく早め早めに台本を出すようにした。
- ヒロインのボイス収録は数日かかる。台本を各声優さん用に抽出・編集していく作業が大変。
- 前作では一子役の青山ゆかりさんの気合の入った演技や、九条信乃さんの由紀江&松風の掛け合いが印象に残ったが、今作では清楚役の一色ヒカルさんが清楚で演技力も抜群。
- 呼称表などは当然作るが、見せ場の配分などは頭の中でわかっているので感覚でやっている。明らかに出番が多いのは2-S勢。
- パロディは相変わらず、うるさくならない程度に入れている。
- 最近のアニメはレベルが高く、ユーザーの目も肥えているので、ただアニメを入れればいいというわけでもなく微調整が必要。
- アニメOPは前作と同じ監督に製作依頼したので新規にキャラデザを起こす必要がなかったのが大きい。コンセプトはにぎやかに楽しそうに、時にかっこよくアクション、動き重視。
- OPムービーではタカヒロが動き指定を担当しているが、手こずったのは海底トンネルで戦っているマルギッテ対弁慶の部分。
- 誰とも恋仲にならなかった未来では、周囲の影響などによって風間ファミリーが気持ち開けた感じになっている。リュウゼツランアフターでは大和が源さんに対してデレデレしすぎ。
- カットインアニメはスクリプターへ予算額を伝えて任せていく感じ。少しずつ分業できていけるとよい。
- スタッフ間での新キャラクター人気は、義経と弁慶で二分している感じ。タカヒロは燕。しかしだいたいタカヒロが好きなキャラは人気投票でウボァー
- マテリアルブックは開いた瞬間に清楚の正体が載っているので注意。
- きただにひろしさんたちの歌はここぞという1ヶ所でしか流れないが、必聴。
- メディアミックス、こうかはばつぐんだ! 「まじこい」通常版は9万本はいき、ついに10万本の大台が見えてきた。
- 「まじこいR」はPS3で容量を気にしなくてもいいのがありがたい。画質も良くなっている。
- ファンへのメッセージ:今回特にお勧めの順番などはないので好きなふうにプレーしてほしい。清楚の正体がわかるあたりまで来るとゲームも大詰め。意外なキャラが意外な糸口で攻略できたりする。
収録壁紙一覧
ラフ画をベースにした壁紙がDVDに収録されている。僕のお気に入りは燕・一子・クリス・大和の両親・焔・義経・弁慶・清楚・ステイシーあたり。
付録DVD-ROMマニュアル
DVDコンテンツは壁紙、カウントダウンボイス60日分、高画質OPムービー、プレリュード体験版、BGM視聴コーナーからなる。
BGM視聴コーナー
各40秒のサンプル音源が用意されている。「政令指定都市川神」「スポーティー」なんかが好き。
プレリュード体験版
体験版本編はWebで配布されたものと変わらないが、プレリュードという項目があり、天神館の西方十勇士や梁山泊の面々が過ごす日常が描かれている。今までは資料的なことしか知らなかったけれど、実際に動いているのを見て、やっぱりみんな「まじこい」のキャラクターだな、と思った。どいつもこいつも好き勝手に生きていて非常に好感が持てる。だから僕も好き勝手にそれを眺めて笑うことができる。
ポスター絵テレカプレゼント
松永燕テレホンカードを300名にプレゼント。付属のアンケハガキに必要事項を書いて投函しよう。締め切りは2月14日。
総評
いいまとめ本だった。やっぱり書籍媒体の方が読みやすさダンチなんだよね。いくら既出の情報とはいえ、紙の上に一箇所にまとめてくれることは大変ありがたい。ここにしか載ってない話もあるし、値段相応の価値があった。
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